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地域おこし田い つづきのお話。

まずは、このことから報告させてください。

穂が出たのです。 穂が、出たんですっ!! 

ほ、穂が~穂が~涙涙涙涙

こんな風に田んぼの畔に立ち尽くして、いつまでも空へ伸びる穂を眺めたことが

私の人生であったでしょうか。 いやいや、ありませんよ。


ここ最近の天候のように、熱い熱い稲穂へのパッションはひとまず置いておいて

順を追って、前回のつづき これまでの田んぼの様子をお伝えしていきます。

前回のお話はコチラ→地域おこし田い


5/20 周りの田の田植えから2週間ほど遅れて田植えをしました。

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地域の方々、それから保育園のママ友達に来てもらい、皆で横一列に並んで

2本づつ、 30㎝×30㎝の幅で植え、 植えたら後ろに一歩下がる。

慣れない田んぼ作業にそれはそれは私は足をとられました。 

みんながどんどん進んでいく中、居残りのように置いて行かれながらも

初めての手植えを教えていただきました。

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通りすがりのおばあちゃんが「あら~懐かしい景色や~。 涙がでるわ~ありがとう」と

嬉しそうに眺めていかれた姿に、

私の心は 愛しさと切なさと心強さにムギュっと包み込まれました。


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稲を泥の中へ手で植えるのは想像以上に大変でした。

でも土の感触、におい、温度 すべて初めてなのに どこか懐かしくって。

ふわふわの土の中へ刺すように植えた苗が浮いてこないのか不思議で

でもそれは、日々着実に根を張り、根を伸ばし、浮いてくることはなく

ただ まっすぐまっすぐ空へと伸びていったのでした。
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5/28 通りすがる地域の方々から「誰が作ってるの?」とよく聞かれるようになったので

遊休地だったこの田んぼを使わせてくださったOさんと一緒に看板を設置しました。
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雨がたくさん降りました。

畔の草がどんどんと伸びてきました。

そんな日々変わりゆく天気の中で、毎日 毎日 

朝早くから見に来ては、田んぼの水が漏れていないか

畔シートを直したり  周りの草を刈ったり

聞かれるたびにこの田んぼの生い立ち(ストーリー)を説明したり

私が見に行けない時もいつもいつも見守ってくださったOさん、Hさん、地域の方々に

改めて感謝しかありません。どれほどの感謝の言葉でも足りないくらい…

ありがとうございます!!

6/28 ぐんぐんと伸びた田の草引きをしました。

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稲の間をメッシュに昔の草刈り機をコロコロと押して進む!

すべての稲の隙間をまんべんなくコロコロして

根へ空気を送る作用と草引きと稲への刺激でさらに強い稲へと育つそうです。
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わたしも強くなれそうです!

次の日は腕が筋肉痛でした。

でも、草引きはこの作業一回で済みました。

除草剤の使用は一度もなしです。

「この子がな~薬使いたない~いうからな~しゃ~ないんや~がはは~!」

立ち止まって話しかけてくれる方一人一人におじ様たちは説明しては笑ってました。

とにかく暑くて、いっぱい汗をかきました。


そして先日。

「奥瀬さ~ん稲穂でてきたね~!」

そんな風に教えていただいた金曜日。


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その光景に、しばし言葉をなくして見入ってしまいました。
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お米作りは簡単じゃない。手間もかかる。水の管理や草の管理。

わたしだけでは、絶対にできなかったこと

田んぼを始めてから、これまで話したことがない人も

たくさん話しかけてもらえるようになりました。

「奥瀬さ~ん!ええ田んぼやんか~いっつも見てるで~!」
「うちの田よりええやんか~!」
「稲の分結が機械植えよりごっついな~!」
「田んぼの子~!また見に行くで~がんばりや~!」

かけてもらった言葉がポツポツと心に浮かんでは消え浮かんでは消え

目からはどんどん汗がでてくるし

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この感動を、どう伝えよう。 どうしたら、伝わるだろう。
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地域にはこの感謝を、感動をどう返していこう。

そんな思いで写真をパシャパシャ撮っていたら

前の美容室のお姉さんが一言。

「マムシ出るで~。 長靴はきや~!!」 
(ビーチサンダル履いてました汗)

さてさて、田んぼ作りも早くも佳境へと進んでまいりました。

周りの田んぼの稲刈りは恐らく今月の終わりごろ。

そして、私たちの「地域おこし田い」の稲刈りは恐らく9月の中ごろを予定しています。

稲刈り体験をしたい人を募集して皆で稲刈りができるように計画中。

でも、またそれは別のお話で…。

ながながとお付き合いいただき、ありがとうございました。

地域おこし田い A GO GO!!!!!!!!!!!!!!!!!

お話はまだまだ続く…。






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ガーデニングをはじめよう

興東公民館に立ち寄った際に、ガーデニング講座があるから見に来て~と教えていただきまして

5/28「ガーデニングをはじめよう」の公民館活動を見学させていただきました!

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ジニア・トレニア・コリウス・サルビアブルーを寄せ植えしていきます。

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配置は高低差をつけると見栄えがいいとか

成長することを考えて近づけすぎないほうがいいとかコツを教えていただきます。

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参加されていたのは、お近くの姉さま方がほとんどでしたが

みなさん手際がよく、サクサクと寄せ植えを作られていました。

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きれいですね!!

わたしも好きなお花で寄せ植えしたくなりました。

さて~何のお花を咲かせましょうか?




「地域おこし田い」

ここ奈良市東部の田んぼも、5月頃からどんどん稲作準備が進みまして

あれよあれよという間に田に水が張られ、田植えが行われて

青々とした稲が凛々しくずらりと並ぶ田んぼは、美しいです。

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そんなある日。

「うちの苗が残ったんやけど、植えてみ~へんか~?」と事務所まで

地域の方が持ってきてくださいました。

きっかけはそんなことから、さあこの苗ちゃんたちをどうしよう?と。

考えました。一生懸命。

自分の為に植えるのでは、協力隊としての活動ではない。

第一、植える田など持っていない。

でもせっかくのご好意を無駄にしたくない!

なにより、人生でやったことがない田植えや稲作づくりをやってみたい!地域の方と一緒に!

そんなこんなで持ってきてくれた方々と「う~ん」と悩んだ結果、

地域の方のご好意で田んぼをお借りして地域の方に教えてもらいながら

一緒に田んぼ作業を開始することになりました!!


まずは30年使ってない田に水を入れる道を作るところから・・・
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土を掘り起こし、パイプを通し、溝を掃除して・・・

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あれをどうやたらいい、こうしたらいいと作業していると通るご近所の方々がなんやなんやと集まって

気づいたら私服のままその作業に加わってくださる方まで出て

たくさんの方にお手伝いをいただいて、ついに田んぼに水が!!
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30年、田んぼとして使われていなかったところに水が入ったんです。
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感動して胸がぐっと熱くなりました。

この田んぼの場所も作業をしていると通りからよ~くみえるところ。

「ここで作業してたら、協力隊なんかしてはるな~ってみんなが見てくれるよ

 そしてみんなが協力隊の存在をもっと知ってもらえたら、おっちゃんらうれしい」

そんな風に苗をくださった方に言ってもらいました。




忙しい中、作業をほとんど全部やってくださり、水が漏れないよう工夫してくださった

ご協力いただいた皆様に感謝、感謝でございます。


これから、どんな風に田んぼが変化していくか

こちらで報告していきたいと思います。

「地域おこし田い」

米作りの大変さを実感しながら、そのあたりも皆さんにお伝えしていきたいです。

はなしは、つづく・・・・・

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興東中学校閉校式

週末のうららかな春の陽気とは打って変わって、寒さが戻ってきました。

三月も終わりに差し掛かかっているというのに、ちらほらと雪が舞う今日のお天気。

「花冷え」とはまさにこういうことなんですね。


そんな本日、48年の歴史に幕を下ろす「興東中学校」の閉校式に列席してまいりました。
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大柳生・狭川・東里の3地区の住民が教育環境を整えようと
昭和42年に大柳生中学校と相和中学校を統合し、「東部を興す」という思いから名づけられた「興東中学校」。

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平成26年4月に校舎の老朽化に伴い旧大柳生小学校に校舎移転されました。
それまでは全国でも珍しい六角形の「蜂の巣型校舎」でたくさんの方が卒業までを過ごしてこられました。
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式典では記念催事として生徒たちによるリコーダー演奏や器楽合奏の発表が行われました。
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器楽合奏の曲は「風になりたい」でした。
個人的にわたし、この曲がだいっ好きなんです。
自分の青春時代と生徒たちの姿が重なり胸の奥がこう、ぽわっと切なくなりました。

その後、外に移動し閉校記念碑の除幕式が執り行われました。
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ちらほらと舞い散る雪。きっとこの寒さを乗り越えれば、暖かい日々が来るでしょう。
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4月からは柳生中学校の皆さんが加わり、新しいスタートとなります。
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校名も校歌も校章も新しくなります。

「子は宝、子供たちを第一に」と、それぞれの地区の違いを乗り越えて
新たに築かれる発展的な歴史のあゆみの幕開けです。

「生まれてきたことを幸せに感じる」
そんな風に子供たちが笑い、学び、はばたきますように!

周子でした。