こんばんは隊員のkuroです。
柳生観光協会のホームページの公開がもう少しのところまできました。
地元の方にお会いして、柳生地区の歴史・史跡の由緒を確認・整理しつつ、
面白い観光ルートが作れないか日々地域を回っております。
この柳生地区に来る手段としては
①自動車・バイク・自転車で柳生へ
②JR奈良/近鉄奈良駅からバスで柳生へ
③JR関西本線 笠置駅から東海自然歩道を歩いて柳生へ
という3つの方法があります。
特に③については、東海自然歩道が整備されており、笠置駅から45~60分程度で柳生に着きます。
笠置から柳生に行くにはいくつのルートがありますが、歴史的に興味を持ったのが
「殿様街道」です。
大昔、柳生の殿様が通った道と言われており
そのルートは①芳徳禅寺から笠置へ行くルート、②芳徳禅寺から飛鳥路に行くルート等
諸説あるようです。
柳生一族の菩提寺である、芳徳禅寺の和尚さんにお聞きすると、
②の芳徳禅寺から飛鳥路に行くルートが有力であるということでした。
ちなみに飛鳥路と聞けば、石舞台古墳のある飛鳥を連想するかも知れませんが、京都府の笠置町にある飛鳥路です。
昔は、そこに船着き場があり柳生一族も木津川を下って京都にも行ったとか・・・。
実際に飛鳥路近隣の地域(南山城村含む)には、柳生家の領内であったこともあり、
柳生十兵衛が腰掛けたとされる岩や柳生十兵衛が死亡したとされる場所等多数のゆかりの地があります。
長々となりましたが本題へ
笠置駅から、左手に木津川の流れ、右手にJR線をみながら歩くと
発電所に着きます。(運が良ければ電車が身近でみることができます)
そこから、支流の布目川沿いに歩くと、布目橋に辿り着きます。
本日はここからスタートとします。
写真にある布目橋を渡り、右に進むと柳生に着きます。(布目川沿いを歩く観光ルートです)

しかし、今日は
「殿様街道」がテーマ。
先ほどの看板の反対側には小さな看板があります。
ここから柳生に行けるようです。
看板には親切にも”山道険路”の文字が・・・・。
そう、ここが飛鳥路から柳生に向かう「殿様街道」?
では、行ってみましょう!
看板横に雑草が生い茂っていますが、道です。

少し進むと山道に
昔は整備されていたかも知れませんが、放置され逆に自然に戻ってきているような状況です。
人が通った跡もありますが、獣の足跡の方が多数見られます。

まさに獣道というところも・・・

上り続けて行くと、また標識が出てきます。(ゴルフ場までのこの辺りの上り道が一番キツイところです)
写真の左側に整備された道があります。
「関電点検路」という道でこちらも笠置の発電所から柳生まで通じている道です。
今回は右側の荒れた道にすすみます。

そしてここからが本番です。道?らしき道を自分を信じながらすすんで行きます。(迷いは禁物!)
さらにすすんで行くと砂防ダムが見えます。
写真の左側が道となっていますが、昔は架かってたであろう橋が腐り落ちていました。
川幅が小さいので下におりて川をまたいで進みます。

そしてさらに道なり?に進んでいくと右手にゴルフ場が見えてきます
獣が進入しないように柵がしてありますが、
山道と並行しています。
さらにすすむと「運命の分かれ道」
どちらも「笠置・柳生」の表示が・・・・。
どっちやねんと悩みましたが、看板の左手の遊歩道を選択しました。

そして道らしいであろう道を進んでいくと
「柳生沿線探勝路」の看板に到着。

ここからは何度か歩いた道です。
『柳生の歴史を学ぶ~史跡めぐり~に参加してきました!!』
http://narachiikiokoshi.blog.fc2.com/blog-entry-40.htmlの後半部分です。
道なりにすすんで行くと「剣塚(古城山)」に到着。

古城山の名のとおり、剣塚周辺は古城跡であり、
人工で作られた跡が多数残っています
以下は堀切跡です。

山道を下っていくと、柳生の町並みが見えてきます。遠くに十兵衛杉が!
戻ってきた!

さらに下りると柳生のバス停に到着!

本日、歩いたルートです。
ほぼ未整備のルートですので、軍手、厚手のズボン等十分な装備が必要です。
また、道に迷う可能性が高いので、スマートフォンのGPS機能を活用し自身の位置を確認することをおすすめします。
近年ゴルフ場ができたため、本当の「殿様街道」かどうかは不明ですが、
飛鳥路ー柳生まで行くことが判明したことは大きな収穫です。
400年以上前に、柳生の殿様もこの同じ道を歩いたのかも知れません。
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